前回の記事で、グナ兄の進学候補先と見学に行った際に感じたことを記載しました。今回は、最終的にどのように進学先を決定したかを記事にしたいと思います。
自治体の教育相談
まずは、自治体の教育相談から進学先選びが始まりました。大まかには、教育相談→発達検査→教育センターの判定→進学先決定の流れです。発達検査前後で、各進学先の見学を並行して行いました。
グナ家の場合は、グレーなのが分かっていたため、早めに申し込み、夏ごろに発達検査を実施することにしました。秋の進学検査で、検査が必要と判断された場合、その後バタバタと検査・判定と進むこともあり、グナ家は早めに検査結果を知ったうえで、ゆっくり時間をかけて判断することにしました。
検査の後、一か月くらいたって夫婦で検査結果を聞きに行きました。教育センターではその間、テスト結果を踏まえたうえで、専門家の会議を実施して、判定結果を決定しているようです。教育センターの話では、「一人一人に対してしっかり議論をした結果です。」ということを強調されていました。
内容としては、IQ65軽度知的障害の範囲。支援センターとしては、支援学級をお勧めする。という内容でした。
IQの話の他、どのようなテストを行って、どのような回答をしていたかも共有してもらいました。
「手は何するもの?」との質問に「たたくもの。」と回答したり、「目は何するもの?」との質問に対し、「こするもの。」と回答したり、一般的に物事をとらえて答えるのは難しいです。と言われて、妙に納得した記憶があります。
確かにそんなこと教えてないもんなぁ…と思いながらも、二個下のグナ妹に聞いてみると「つかむもの/見るもの」と回答し、親としては複雑な気持ちでした。ちなみに同じ質問を今日しても、「箸をもつもの」「足は?」「ボールを蹴るもの」と具体的にはなったものの、まだ少し難しい感じです。
話を戻しますが、グナ家としては、できれば普通学級に行かせたいと考えており、普通学級や支援学級の違い、進学後の成長をどう見守るべきか?小学校の後、どのような進路があるのかなど、聞きたいことを聞かせてもらった後、その日は判断せずに持ち帰らせてもらいました。
ただ、話の印象としては、自分たちの判定を認めさせたいという感じで、事務的で、本当にグナ兄の今後のことを考えてくれているのか?という感じがしてしまいました。
各種相談
テストの判定結果、各進学先の見学と共に、様々な人の意見を求めました。
グナ家としては、一時間かそこらのテスト結果と専門家の意見よりも、毎日グナ兄と寄り添っていただいている幼稚園の先生やここ数年療育を通して成長を見守ってくれている療育の先生の意見を重要視したいと考えていました。
幼稚園の先生のお話
幼稚園の先生は、「専門家ではないため、はっきりとした意見を言える立場ではない」との前置きの上、普段の様子や成長具合を共有いただきました。
指示については、理解できないことが多い中でも、まわりのお友達の様子を見て、真似をして取り組んでいること。何事にも積極的に挑戦しようとする気持ちがあること。前向きなこと。をお話しいただきました。
療育の先生の意見
療育の先生には、専門家としてこれまで見てきた経験も踏まえて、意見をいただきました。グナ家としては、普通級を希望しているが、そこは無視して、あくまでフラットな目で率直な意見を求めました。
結果としては、グナ兄にかかわったことのある教室の先生のほとんどが「普通級で頑張ってみて良いのでは?」との意見でした。理由は幼稚園の先生のお話と同様に、まわりを見て行動しようとしていること(周りから影響を受けていること)、前向きに取り組んでいることから、うまくそこを伸ばしていければ。というお話でした。
あとは、担任の先生がどこまで理解があるかという話にもなりました。ここは担任の先生が決まっているわけではないので、なかなか難しいところですが、支援学級の先生に関しては、見学の時に会っているので、判断できました。実は二人いる支援学級の担任の先生の一人がグナ家の印象が悪く、不安にさせていました。結局のところ、入学時には転任になっていたのですが、多少なりとも判断に影響を与えた気がします。
そのほかの意見
あとは、教育センターとは別の児童発達支援センターの先生に幼稚園の様子を見に行っていただき(保育所等訪問)、進学に対する相談も実施しました。保育所等訪問の結果も、幼稚園の先生から伺っていた内容とほぼ同様でした。幼稚園の先生は、非常に丁寧にグナ兄に指示してくれていること。まわりの様子を伺いながら、何とかまわりについていこうとしていることを教えていただきました。
また、支援学級の先生への不安も伝えたところ、支援学級の先生もその道のプロではないことなどを教えていただきました。
最後にグナ兄の祖父母にも、一応話をしましたが、「あなたたちグナ夫婦がグナ兄にとって何が一番良いかを考えて決めなさい」と至極真っ当なことを言われて終わりました。
グナ家の決断
いろいろな話を聞いた上で、グナ家としては、普通級に通わせる決断をしました。
教育センターで話を聞いた直後は、支援級に行くことも考えました。しかし、実際に行く予定の支援学級の様子、信頼する幼稚園の先生、療育の先生の話から普通級でチャレンジする決断をしました。
決断した理由は、大きく三つあります。
一つ目は、コミュニケーションに関して。健常者であれ、障害者であれ、社会に出れば多かれ少なかれ、嫌なこともあり、ストレスに堪えないといけないことがあると考えています。将来的に障害者枠として就労するにせよ、何らかのストレスを受けながら長い間働き続ける必要があります。それを考えると、支援級に入って守られた中で勉強するより、普通級で嫌なことも経験しながら、強く成長してほしいと考えました。いろいろな人とコミュニケーションをとりながら、他人との距離感を学んでくれればとの思いです。
二つ目は、一つ目に関連して、グナ兄はそれらのストレスと付き合っていくことができると判断しました。何事にも前向きに挑戦できるし、失敗しても立ち直りが早いこと。あまり、くよくよ気にしない性格に期待しました。ただし、この部分に関しては、親が十二分に注意して、心の変化がありそうだったら、すぐに行動に移すこと(支援級に移動)を約束事としました。
最後三つ目は、周りから受ける影響を考えました。普通級の場合、良い影響も悪い影響もあることは想定されますが、グナ兄の成長を促すうえでは、どれも大きな助けになると考えました。支援級を見学に行った様子から、グナ兄は支援級の中では、リードできる方であると感じ、どちらがより成長を促してくれるかを考えた際に普通級なのでは?と考えました。
最終的には、年末に教育センターにグナ家の考え(上記の内容)を伝え、その後無事入学通知書がグナ家に届きました。
前の記事に書きましたが、何が正解だったかはまだ分かりません。ただ、小学校入学から一年が経とうとしますが、グナ兄本人は一度も休むことなく、嫌がることなく通うことができています。担任の先生や近所の同級生から様子を聞く限り(本人からは正確な情報が入手困難)、友達とのコミュニケーションには苦労しているようですが、休み時間には一緒にサッカーをする友達もいるようです。担任の先生にも恵まれ、来年も普通級で頑張る予定です。



コメント
コメント失礼します。
たぶんですが、お子さんお二人ともうちの子達と同じ学年かな。うちの子達は現在小1と年中です。
小2も引き続き普通学級ですか??読ませていただくと学校によっても支援学級は全然違うようにかんじました。授業中は勉強は学年で分かれたりせず、全員同じ場所で、内容はそれぞれの学力に合わせて別々にしておりましたし、普通級には毎日国語と算数以外はいく感じのようでした。
普通学級との交流が少ないと確かにちょっと気になりますよね。支援級から普通級に戻るってレアケースらしく、数百人いればまぁいますよ程度みたいです。本当か分かりませんが。でもうちの学校は今年度4年生から普通級に行くレアケースがあったそうです。
問題は高校受験で。その時にもしも境界域になっていた場合、手帳がなければ支援学校に行けず、普通校で苦労する事になるので、普通学級での生活をある程度経験するのは良いことかなと思ったりします。
なんか長々と大した内容もないコメントを失礼しました。
駄文を読んでいただき、ありがとうございます。
うちも同じ小1と年中です。同じ環境で頑張っているご家庭があることを知れるのは励みになります。
うちは来年も普通学級に通う予定です。正直、学力は全然ついていけていませんが、本人のやる気だけはあるみたいですし、もう少し頑張ってみようかと考えています。
担任の先生とも毎月話していますが、「まぁ、その選択もありますね」といった感じです。
支援級から普通級はやはり少ないんですね。うちみたいに情緒でなく知的な遅れだと、一層少ない気がしています。
支援級の様子や学校の体制(交流の仕方、普通級の受け入れ方)を見ていると、支援級から普通級に戻るイメージがつかないのが実際のところです。
先のことは、まだ分かりませんが、3,4年生にあがる時、中学校にあがる時には、今一度何を目標にするか考えて、環境を見直す予定です。
また、是非、意見・情報交換させて下さい。